【その他の寫真】

中國で経済的に最も活況を呈している東南部の沿海地域と「一帯一路」の「一帯」に當(dāng)たる「シルクロード経済ベルト」の最前線に位置する西北地域とが結(jié)びつき、リニアモーターカーや高速鉄道といったハイテク軌道交通で、深セン?長沙?武漢?重慶?西安?蘭州?西寧?ウルムチの8つの重要都市がつながり、さらにこの8都市を自由貿(mào)易區(qū)にすれば、今の海岸線を1000キロメートルほど水平移動(dòng)させたような効果が生まれ、國際市場に近接した主軸経済ベルトが內(nèi)陸にもう1つ生まれることになる。主軸経済ベルトは広東省、湖南省、湖北省、重慶市、四川省、陝西省、甘粛省、青海省、新疆ウイグル自治區(qū)の9つの行政區(qū)を貫き、幹線交通、インターネットおよび資源の供給ラインによって1つになる。こうして地理的優(yōu)位性と結(jié)びつく條件を形成し、さまざまな要素の流れと経済連攜が活発になり、生産、取引、輸送のコストを下げ、人口を引き寄せ、産業(yè)が軸の周辺に集まり、物流、科學(xué)技術(shù)、産業(yè)協(xié)力、文化交流の一大チャネルがつくられ、地域の発展を促進(jìn)する。

主軸経済ベルトが形成されれば、その効果がおよぶ範(fàn)囲は経済成長の極となるこの8都市の範(fàn)囲を大幅に超えるだろう。生産要素は大小さまざまな中心都市から軸に沿って発展の余地を広げ、內(nèi)陸部の発展をサポートする両翼が形成され、両翼の発展が絶え間なく促進(jìn)される。その効果は開発の遅れた地域にも深く入り込み、さまざまなレベルの地域の行動(dòng)主體が國際的な協(xié)力や競爭に參加するよう促し、中西部地區(qū)の都市と農(nóng)村の経済?社會の発展と國際化が促進(jìn)される。こうして、點(diǎn)から軸、軸から面への新たな発展の枠組みが形づくられていくのだ。

西部地域の発展を促進(jìn)

主軸経済ベルトの計(jì)畫は、國內(nèi)外の2つの情勢を考慮しておこなわれる。國際的には「一帯一路」の「シルクロード経済ベルト」と「海上シルクロード」の陸海を結(jié)びつけ、「一帯一路」を推進(jìn)し、戦略地政學(xué)としての「西進(jìn)（西部エリアへの進(jìn)出）」をさらに安定的かつ著実で強(qiáng)固なものにしていくための戦略基地および動(dòng)力源とする。國內(nèi)的には、「西部國土改造」を核とする西部大開発を推し進(jìn)め、広大な西部エリアの発展が東部と足並みをそろえるようにし、中國の「第二次改革開放」の新たな成長の極にしていく。

主軸経済ベルトの8つの主要都市のうち、深セン市が東部の発展した地域に屬する以外は、すべて中西部の開発が遅れた地域に位置する。そのうち長沙市と武漢市は中部に、重慶市と西安市は中部と西部の境にあり、蘭州?西寧?ウルムチの3市は西部の都市である。つまりこの計(jì)畫は戦略設(shè)計(jì)において、まず中西部を発展させ、特に大西北（陝西省、甘粛省、寧夏回族自治區(qū)、青海省、新疆ウイグル自治區(qū)および內(nèi)モンゴル自治區(qū)の一部）の発展を戦略の重點(diǎn)に置く。これは「主軸経済ベルト」と「西部大開発」の両者を有機(jī)的に結(jié)び付け、統(tǒng)一し、協(xié)調(diào)させていくことをねらいとしている。

改革開放以來、西部地域の発展のテンポが東部地域に比べて遅れているのは、主に3つの制約的要素が原因となっている。1つ目は極度の水不足、2つ目は広大な面積に対して人口が少なく交通が未発達(dá)であること、3つ目は內(nèi)陸部にあるため、海運(yùn)と貿(mào)易に極度に依存する対外開放の波に乗ることができないということである。

主軸経済ベルトの形成、とりわけ大西北を貫き、西アジアや中央アジア、ヨーロッパに直接つながる高速鉄道や高速道路網(wǎng)の建設(shè)が実現(xiàn)されれば、西部域の道路網(wǎng)の整備が遅れ、閉鎖的であり、対外開放が難しいといった問題は解決できる。だが、水不足が解消されなければ西北地域は今後、飛躍することも東部地域と肩を並べることも難しい。

したがって、「荒涼」と形容される西部地域を、人々が自ら望んで住みたがるような暮らしやすい地域に変えていくために「西部國土改造」計(jì)畫が必要になってくる。永遠(yuǎn)に出稼ぎに頼るわけにはいかないのだ。

そのためにはまず「大西線南水北調(diào)」プロジェクト（南部の水を北部に送る大規(guī)模プロジェクト）を?qū)g現(xiàn)して、大西北を數(shù)千年にわたって苦しめてきた水不足を根本的に解消することが必要だ。

大西線南水北調(diào)プロジェクトは、長江上流の四川省、チベット自治區(qū)から大西北の黃河上流に大量の水を引き、同時(shí)に珠江上流の広西チワン族自治區(qū)、貴州省、雲(yún)南省地域で臺風(fēng)の時(shí)期に起きる大規(guī)模な洪水の水を四川省、チベット自治區(qū)の長江上流に引き入れ、送水で少なくなった水を補(bǔ)うという構(gòu)想だ。まず珠江上流の大量の余分な水を巨大なダムや水路、ポンプ場によって多段式で汲み上げ、長江上流に運(yùn)び、さらに大西北地域の黃河上流に移す。このプロジェクトで年間約1000億立方メートルの水が調(diào)達(dá)できれば、広大な西北地域の荒涼とした地域を一変させることが望めるばかりか、不毛の地にも人が住めるようになるかもしれない。