中國にとって、南シナ海の問題を理由に米艦隊がやってくれば、臺灣問題についても圧力を受けることになる。また、中國が対立する國が臺灣と接近する事態(tài)が現(xiàn)実化したのでは、習(xí)近平政権が「外交に失敗」と一般庶民から、さらには共産黨內(nèi)部の対抗勢力から批判される恐れもある。

そのため中國は、外交において米國などとの経済問題を除いては「臺灣締め付け」に精力を注ぐと考えられる。

中國も、臺灣の蔡英文総統(tǒng)が今さら「92コンセンサス」を簡単に認(rèn)めるとは思っていないだろう。とすれば、臺灣における蔡英文政権の支持率をできるだけ低下させ、次回の総統(tǒng)選で民進(jìn)黨を政権の座から降ろし、中國と融和的な政権を発足させることを狙うはずだ。そのために外交攻勢は有効だ。國際社會で臺灣が孤立すればするほど、臺灣での民進(jìn)黨政権に対する不安や不信は増していく。

なお、中國は臺灣に接近する國に対しても厳しく反発するはずだ。最近では日本の安倍政権が臺灣への接近を図っているとして強く警戒している?，F(xiàn)狀では中國として容認(rèn)できる範(fàn)囲にとどめるのかどうかを見極めようとしていると考えられる。

なお、中國による臺灣に対しての締め付けについては、臺灣観光客や臺灣の農(nóng)産物買い入れの事実上の規(guī)制は強化したとしても、中國に進(jìn)出している臺灣企業(yè)への圧力はあったとしても一定の限界內(nèi)に留まる公算が高い。対中ビジネスに攜わる臺灣企業(yè)や臺灣人は、中國にとって中臺関係を緊密化する「味方」であり、「中國の政策による被害者」にしてしまったのでは協(xié)力関係を失うことにつながる上に、自國の関連産業(yè)にも悪影響が出かねない。しかも対中投資が政治環(huán)境に大きく左右されると判斷されれば、「外國資本の中國離れ」を促進(jìn)する恐れもあるからだ。

■筆者プロフィール：如月隼人

日本では數(shù)學(xué)とその他の科學(xué)分野を勉強したが、何を考えたか北京に留學(xué)して民族音楽理論を?qū)煿?。日本に戻ってからは食べるために編集記者を稼業(yè)とするようになり、ついのめりこむ?！钢袊慰諝荨工蛘i者の皆様に感じていただきたいとの想いで、「爆発」、「それっ」などのシリーズ記事を執(zhí)筆。

■筆者プロフィール：如月隼人

1958年生まれ、東京出身。東京大學(xué)教養(yǎng)學(xué)部基礎(chǔ)科學(xué)科卒。日本では數(shù)學(xué)とその他の科學(xué)分野を勉強し、その後は北京に留學(xué)して民族音楽理論を?qū)煿?。日本に戻ってからは食べるために編集記者を稼業(yè)とするようになり、ついのめりこむ。毎日せっせとインターネットで記事を発表する?！钢袊慰諝荨工蛘i者の皆様に感じていただきたいとの想いで、「爆発」、「それっ」などのシリーズ記事を執(zhí)筆。中國については嫌悪でも惑溺でもなく、「言いたいことを言っておくのが自分にとっても相手にとっても結(jié)局は得」が信條。硬軟取り混ぜて幅広く情報を発信。

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