この結(jié)論を裏返して言えば、もし會社の企業(yè)文化が中國人の価値観に合致しなければ、それは彼らの意欲を殺す兇器になると推論できるだろう。

それでは中國人の目に映る日系企業(yè)の「企業(yè)文化」には一體どのような特徴があるだろうか。ここで筆者が現(xiàn)地のホワイトカラーから聞いてきた代表的な評価を取り上げてみよう。

【プラスイメージ】

組織力、チームワークの力を非常に重視する。チームワークのパフォーマンスを最大限に生かすのが會社の強(qiáng)みなので、社員間の協(xié)力姿勢は評価の上位指數(shù)と見なされる。

會社の永続的な発展を優(yōu)先する。長期志向の企業(yè)文化により、社員の雇用は保証される。

「女性的な」企業(yè)文化が現(xiàn)地日系企業(yè)の共通した特徴。経営にも安定と穏健が見られ、社員に対する期待も「優(yōu)しく、細(xì)かく、控え目、穏やかさ」といった女性的なふるまいや行動スタイルが暗黙に求められる。安定を期待する就職志向の社員、女性にとってありがたい職場である。

【マイナスイメージ】

「日系企業(yè)は、上司に対して絶対的な服従を強(qiáng)要する風(fēng)土がある。中國人の上司も変わらないが、問題は日本人上司は自分の指示に従わせる際、理由などの説明を省略することだ。部下は最低限の尊重も払われないと感じてしまうため、納得できない」。

「昇進(jìn)できるかどうかの基準(zhǔn)は、能力よりも勤務(wù)年數(shù)。日系企業(yè)の出世文化と言えば、“熬”（まるでとろ火で煮物を煮込むように、長い時間を掛ける意味）の一文字に盡きる」。

「日系企業(yè)の殘業(yè)文化には耐えられない。我々中國人が駐在員のように毎日殘業(yè)したら、すぐに妻から離婚屆を渡されてしまう」

「日系企業(yè)に入ってから、以前勤めた國営企業(yè)の職場が懐かしくなってきた。オフィスは元?dú)荬蕰挙浯螭市Δぢ暏腔顨荬艘绀欷皮い?。今のオフィスはまるで墓場のよう。特にボスが入ってくるとまるで貓がネズミの大本営に入ったようにシーンとする」。

■西洋の薬も中醫(yī)薬のカプセルで包むと消化しやすい

日系の企業(yè)文化が中國人の価値観と融合しながら社員の共感を得ることは大きな課題になっている。これには歐米企業(yè)の成功経験が參考になりそうだ。

中國に進(jìn)出したエリクソンは良好な「労使関係」を企業(yè)文化の基盤とみなし、その価値観の核を「社員の共感」と「主人公精神」と定め、社內(nèi)の合言葉として頻繁に使ってきたという。その価値観を一體どのようにして社員に実感させたかと尋ねると、9年間勤めた人事マネジャーの張遠(yuǎn)志氏は、「家族的な雰囲気を醸成させることだ」と言い切った。

例えば子供の日、會社は社員の子どもたちを迎え入れて親の仕事場を見學(xué)してもらい、仕事の內(nèi)容や意味を丁寧に説明する。子どもたちはそれにより大きな誇りを持ち、両親との絆も深まる。このような家族ぐるみの活動は、社內(nèi)行事の目玉として様々な形で実施され、毎回大きな反響をよんでいる。

家族的な組織文化は血縁関係や人情で結(jié)ばれた関係が重視されているので、現(xiàn)代企業(yè)、とくに歐米企業(yè)の価値観とは縁遠(yuǎn)く思えるが、なぜ両者を調(diào)和させようとしたのだろうか。人事部の張氏は、「わが社が企業(yè)の価値観と現(xiàn)地従業(yè)員の価値観との接點(diǎn)を見出そうとした結(jié)果ではないか」とエリクソン側(cè)の考え方を代弁した。その考え方の裏には、中國は血縁関係や人情を最も重視する社會であり、このような価値観を企業(yè)文化に織り込めば、中國人に親近感をもってもらいやすいという會社側(cè)の狙いが透けて見える。

中國人に一番受け入れやすい処方箋といえば中醫(yī)薬だ。西洋の薬を中醫(yī)薬のカプセルでくるめば、中國人にとって呑みやすく「消化」もしやすくなるというものだ。（提供/月刊中國ニュース）