【年末特別寄稿】米中は激しく対立、日中は岐路

アジアの窓    2021年12月31日(金) 19時(shí)30分

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正に光陰矢の如し、新型コロナと米中対立に翻弄された2021年はあっという間に過ぎ去り、新たな年を迎えます。

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その他の寫真

米國の「半導(dǎo)體」と中國の「リン酸」、國際分業(yè)への対照的な姿勢(shì)

では、米中経済戦爭(zhēng)によって、中國は全くダメージを受けなかったでしょうか。そんなことはありません。

世界の第1 と第2の経済大國が経済戦爭(zhēng)をするのです。お互いに傷つかないはずはありません。中國経済全體では、それほど大きなダメージを受けていませんが、個(gè)々の分野、個(gè)々の業(yè)種は、大きなダメージを受けました。

例えば半導(dǎo)體です。米中経済戦爭(zhēng)が始まる前、世界の半導(dǎo)體マーケットのシェアで、中國は50%以上を占めていました。ところが、中國の半導(dǎo)體自給率は10%にも満たなかったのです。中國のハイテク産業(yè)の育成と発展の中で、半導(dǎo)體は「アキレス腱」でした。それでも中國は、半導(dǎo)體を米國、韓國などから輸入し、スマホなどを生産し、輸出していました。これでなんら不都合はなかったのです。

中國のファーウェイ販売店

ところが、世界の半導(dǎo)體需要の爆発的増加と、米國による経済制裁などで、中國に充分な半導(dǎo)體が入って來なくなりました。ファーウェイ、テンセント、シャオミなど、中國の通信関連企業(yè)は主力製品の1つであるスマホが正常に生産できなくなりました。さらにカナダは米國と連攜し、ファーウェイの孟晩舟幹部を逮捕し、中國のハイテク産業(yè)に打撃を與えました。このような亂暴な攻撃、制裁で、中國のハイテク産業(yè)は困りました。まさに「アキレス腱」を衝かれたのです。中國の採るべき道は1つです。それは何とかして半導(dǎo)體の自給率を上げる事です。今中國は官民を挙げて、半導(dǎo)體の自給率向上のため奮闘しています。

私は、米國は愚かだと思います。短期的に見ると、確かに中國は大きな困難に見舞われました。しかし、中國の財(cái)政基盤、技術(shù)力からすれば、半導(dǎo)體の自給率向上は充分可能です。一定の時(shí)間が必要なだけです。中長(zhǎng)期的に見ると、米國は中國という巨大な半導(dǎo)體市場(chǎng)を失う事になり、巨大な損失を被るのです。

現(xiàn)代の國際分業(yè)とは、そう単純なものではないのです。半導(dǎo)體生産には、多くの原料が必要です。その1つが「リン酸」です。これはリン鉱石から黃リンを抽出し、更に黃リンからリン酸を作ります。このリン酸が無ければ、半導(dǎo)體は生産できません。ところがリン酸の世界生産量の70%は中國が占めているのです。つまり、これまで米國、韓國などは、中國からリン酸を輸入し、半導(dǎo)體を作り、中國に輸出、中國は輸入した半導(dǎo)體でスマホなどを生産し、輸出していたのです。これが分業(yè)です。この分業(yè)で米國も中國も潤(rùn)っていました。これを亂暴に分?jǐn)?、破壊しようというのです。いったい誰が得をするのでしょうか。それより、中國がリン酸の輸出を止めたら、半導(dǎo)體の供給網(wǎng)は壊滅的打撃を受けるでしょう。中國は、米國からこれだけ叩かれながら、リン酸の輸出を止めていません。この面では、中國の方がずっと「大人」です。

中日は協(xié)力ウインウインこそがともに利を得る

改革開放以來、中國の経済発展によって、最も恩恵を受けたのは日本です。ただ日本が一方的に利益を得たわけではありません。日本でよく聞くのは、中國の経済発展は、日本の対中國ODA(政府開発援助)があったからだという話です。

大平正芳政権が始めたODAは、1979年に始まり、2013年に終了しました。主に低金利の円借款、無償資金協(xié)力、技術(shù)協(xié)力、人材育成の4つから成るこの対中國ODAは、累計(jì)3兆7000億円に達(dá)し、同時(shí)期の各國の対中國援助総額の66.9%を占めました。改革開放初期において、この対中國ODAは、中國経済発展の原動(dòng)力の1つとなりました。これは事実で、誰も否定することは出來ません。ただこれは問題の半面です。あとの半面は、このODAは、日本に多大な利益をもたらしたという事です。総額3兆7000億円に上るODAの中には3兆1000億円が円借款です。中國はこのODA資金で、日本から多くのものを調(diào)達(dá)しました。それにより、日本企業(yè)は多大な利益を得たのです。さらに、ODAなどを利用した中國は、驚異的発展を遂げました。その結(jié)果、中日貿(mào)易は飛躍的に伸びたのです。ODAが始まった1979年と2020年の中日貿(mào)易総額を比較してみましょう。

中日貿(mào)易総額:66億5400萬ドル→3049億5400萬ドル 46倍

対中輸出:36億9900萬ドル→1412億4900萬ドル 38倍


この數(shù)字を見てわかるように、中國の発展は、日本に多大な利益をもたらしました。日本が中國の発展を支援し、発展した中國経済は日本に巨大な利益をもたらす。これこそ模範(fàn)的なウインウインの関係だと思います。今や、中國は日本にとって第1の貿(mào)易相手國です。中日は対立するのではなく、ウインウインの関係を結(jié)べば、雙方に利があるのです。日本には、他國と結(jié)び、中國の発展を阻害しようとする人がいます。全く馬鹿げた事で、それは日本が自らを傷つける「自傷行為」にほかなりません。

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