【その他の寫真】

2000年11月、郭聯(lián)輝ははじめての「いつかきっと」をかなえた。友人が貸し出した小さな店を借りて妻に経営させたのである。しかし彼は毎日外でアルバイトをしていた?！搁_いていなければ店ではない」と言うが、この小さい店はオープンしてすぐに閑古鳥が鳴くようになった。しかし、月末になると妻はにこにこして郭聯(lián)輝に「利益が出たわ」と帳簿を見せた。彼はその帳簿を見るとすぐに偽物だと気づいた。妻は彼が後悔しているのではないかと心配し、偽物の帳簿を作って見せたのだ。彼は妻を責(zé)めなかっただけでなく、ますますアルバイトに精を出すようになった。毎日4時(shí)間しか寢ずに、稼いだ金で妻の店の赤字を補(bǔ)填し、コックを雇った。

慘憺たる経営が1年半続いた後、郭聯(lián)輝は突然、店の経営を簡単に考え過ぎていたと気づいた。四角いテーブルを並べただけでは客數(shù)も限られるし、店も狹すぎて大規(guī)模な宴會(huì)もできない。毎日數(shù)人の個(gè)人客に頼っていてはとても経営が立ち行かないのである。

彼は同じ商店街に場所もよく、面積も広い店舗が貸し出されているのを見つけた。彼の店のコックはここに引っ越してくれば店の経営もよくなると言う。彼は、いつかきっとこの店を借りよう、と答えた。

■紙袋の中の800萬円

はじめて不動(dòng)産屋に店を借りることを相談しに行った時(shí)のことである。事務(wù)所內(nèi)には椅子が2腳しかなかった。不動(dòng)産業(yè)者は郭聯(lián)輝に椅子にかけるよう言ったが、その時(shí)、銀行員が二人入ってきたので、椅子を銀行員に譲らせてこう言った?！笌ⅳ盲皮?。用があればまた來なさい」。

次に不動(dòng)産屋に行った時(shí)、郭聯(lián)輝が用件を話したところ、「中國人が店を借りる金を持っているのか」と言われて店を追い出された。

三度目に不動(dòng)産屋を訪ねて店を借りたいと話すと、再び郭聯(lián)輝が中國人だと言いがかりをつけ、「あんたみたいな中國人を信用できるか」と言うので、彼は猛然と店を飛び出した。

何度も不動(dòng)産屋から言葉の暴力を受けた郭聯(lián)輝は、心の中で屈辱をかみしめ、もう絶対にあの不動(dòng)産屋には行かないと自分に言い聞かせた。しかしいつも彼に付き添い、不動(dòng)産屋の前で彼を待っていたコックは、彼が不動(dòng)産屋から出てくるのを見るたび、結(jié)果はどうだったのか熱心に聞いてきた。今回、郭聯(lián)輝はコックが口を開く前に、「もう不動(dòng)産屋には頼まない。いつかきっと、不動(dòng)産屋を頼みに來させてやる」と告げた。

半年後、店を借りたいという客が現(xiàn)れなかった不動(dòng)産屋はいてもたってもいられず、本當(dāng)に郭聯(lián)輝のところに店の賃貸借について相談しに來たのである。

店を借りる話は進(jìn)んだが、資金の問題があった。郭聯(lián)輝は「自分はどんな屈辱でも甘んじて受けるが、金を貸してくれとはどうしても言えなかった」と述懐する。