【その他の寫真】

「九問(wèn)」はさらに、「東線案は『地級(jí)市を考慮すべし』とする高速鉄道建設(shè)の原則からも逸脫している。雄安―商丘間にある5つの地級(jí)市のうち、唯一濮陽(yáng)市のみ駅の設(shè)置予定がない。かわりに設(shè)置予定の山東省陽(yáng)谷県省境付近の陽(yáng)谷駅は、経済拠點(diǎn)からも遠(yuǎn)く、旅客數(shù)も少ない」とも述べている。8月8日、濮陽(yáng)市鉄道建設(shè)調(diào)整弁公室は「ネットユーザー宛て公開(kāi)書簡(jiǎn)」で、現(xiàn)在提案されている雄安-商丘間のルートと設(shè)置駅はFS?技術(shù)論証の段階にあり、最終決定ではないと発表、「當(dāng)弁公室は市の要求を積極的に伝え、臺(tái)前西駅設(shè)置実現(xiàn)に向け、さらに努力していく」とした。

■業(yè)績(jī)を上げたい地方政府、高速鉄道を渇望する住民

取材では、中國(guó)高速鉄道網(wǎng)の拡大にともない、「高速鉄道をめぐる『資源』を政治経済上の利益に変える手腕がますます評(píng)価されるようになった」との意見(jiàn)が多く聞かれた。國(guó)家発展改革委員會(huì)専門家グループの一員であり、鉄道部科學(xué)研究院の元責(zé)任者は、ここ數(shù)年、一部の地方が高速鉄道駅の獲得に躍起になる狀況が確かに存在しており、これには主に二つの理由があると語(yǔ)った。「ひとつは一部の官僚が政治業(yè)績(jī)を上げるため他地域との競(jìng)爭(zhēng)に血眼になっている點(diǎn)、もうひとつは高速鉄道を正しく理解しておらず、高速鉄道がすべての問(wèn)題を解決してくれると勘違いしている幹部や市民が多い點(diǎn)だ」。

中國(guó)鉄道のGSM-R（國(guó)際的な鉄道無(wú)線通信システム）主席専門家を務(wù)める北京交通大學(xué)の鍾章隊(duì)教授は言う?！父咚兮煹坤谓U済効果は著しく、ヒト?モノの流れを強(qiáng)力にリードする。都市のイメージアップにも大きく貢獻(xiàn)するし、不動(dòng)産業(yè)も活性化する。地方官僚が高速鉄道頼みで政治業(yè)績(jī)を上げようとする所以だ」。

國(guó)家発展改革委員會(huì)のFS論証會(huì)に多く參加してきた前述の鉄道部研究院の元責(zé)任者も、「ルート選定や駅の設(shè)置をめぐって鉄道建設(shè)サイドと地方政府との間に対立が生じるのは、論証會(huì)では日常茶飯事」だという。

京九高速鉄道の駅招致をめぐっては、濮陽(yáng)市以外にも多くの地方都市が並々ならぬ熱を上げた。昨年の両會(huì)（全人代と全國(guó)政治協(xié)商會(huì)議）期間中には、安徽省六安市の市長(zhǎng)が六安駅の設(shè)置を提起したし、今年の全人代では、山東省の代表31人が地域活性化のため、聊城市とカ沢市の中間にある梁山県に駅設(shè)置を求める意見(jiàn)書を提出している。

隣接する都市間では、高速鉄道駅の爭(zhēng)奪戦はさらに激しいものとなる。鄭渝高速鉄道（河南省鄭州と重慶市を結(jié)ぶ鉄道）の計(jì)畫が2009年に持ち上がった際、5年にわたって繰り広げられた湖北省十堰市と襄陽(yáng)市との爭(zhēng)いはその最たるものだ。政治的な業(yè)績(jī)に加え、市民からの圧力も、現(xiàn)地の為政者が高速鉄道招致に躍起になる理由のひとつとなっている。滬昆高速鉄道（上海市と雲(yún)南省昆明市を結(jié)ぶ鉄道）の計(jì)畫段階では、湖南省の邵陽(yáng)市と婁底市が激しく競(jìng)ったが、その際、10萬(wàn)人の邵陽(yáng)市民から「鉄道が招致できなければ書記も市長(zhǎng)も辭職せよ」との訴えが起こり、結(jié)局、両方の市に駅が設(shè)置されることになった。

■一本の鉄道ですべてを解決するのは不可能

「高速鉄道の敷設(shè)は厳格な科學(xué)的計(jì)畫に基づくべきであり、地方の利益を優(yōu)先させるべきではない」。取材ではこんな答えが多く聞かれた。